【体験談】出勤できない|管理職ママの涙 私はこう決断した

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出勤ができなくて引き返した日

入社してから20年超にもなるわたしが、たわいもないある日、、、

朝のいつも通りの変わらない通勤路。自家用車を走らせ会社へ向かう。

いつも40分くらいで会社には到着するのが、運転中に不思議と目頭が熱くなり

涙がこぼれる。

たまにはそんな日もある。家庭の状況や子ども達の悩み、仕事にだっていろいろなストレスは

誰しもあるものだから涙が出ても会社へ向かう。駐車場に入るまでに心を落ち着けて毎日それでも普通に出社していた。

これを何日か繰り返していたら、

会社が近くなるにつれて涙が増す。

涙が止まらない。近くのコンビニへ入り、駐車場で心を落ち着かせようとするけど全然涙が止まらない。


今日は会議もある。人事部との部下の面談もある。退職者の最終出勤日でもある・・・

休んで良い日なわけがない。急にお休みになったら他の人が忙しい中フォローに入る。

ただでさえ繁忙期、チームのみんなに迷惑をかけるわけにはいかない、頭ではそうわかっていた。

でも引き返すしかできなかった・・・

引き返すしかそのときは答えがなかった

引き返すことができた自分にはいろんな思いがあった。

なんで、会社に出勤しなかったんだろう、行ったらそれなりに時間をかけたら落ち着いていつも通り出社できたのかもしれない。いつも通り挨拶をして何もなかったように仕事に取りかかれたのかもしれない。

会議にも面談にもいつも通り出席して一日を終えることができたのかもしれない。

だけどこの日はいけなかった。行かなかった。

会社に背を向けて逆の方向へ走っていく。車の中ではまだ涙が止まっていない。

行かなかった後、自宅にも戻れなかった

両親が引っ越してきて同居を始めている。

これはまだ幼い子ども達を育児しながらわたしが仕事を継続していくために絶対に必要な選択だったし感謝の気持ちでいっぱいだった。

だけど今、自宅に戻れば両親へ帰ってきた説明をしなければならない。今はそんな話をしたくない。

とりあえずあてもなく車を走らせるしかなかった。私に行く場所はない。

誰か、だれかわたしの話を聞いてくれる人はいないのかな。

知りうる限りの中で友達を探した。ちょうど、同じくフルタイムで働く看護師をするママが「参観日で空いてるよ」と。返信が来て救われた、と思った。

近くの喫茶店で待ち合わせをして会うことに。

私の仕事のことも詳しく知らない彼女だからこそ、会って話す、話しやすい。

子供のスポーツが共通で知り合った彼女は多くを聞かずに私に会って他愛もなくお茶の時間を楽しんだ。仕事の詳しい話をしたりはしないで、子ども達の話をしたり、雑談をしたり。その時間がわたしにとってはとても救いだった。

引き返すことができて良かった。

あとになって良く考えてみたら引き返すことができたこと。これはすごく勇気がいることだったし改めて考えてみたら、引き返すことができて良かったと思う。

こんな状態のまま、自分の身体にも心にも蓋をして無理をして出勤を続けていたとしたら。

もっともっと自分の心も身体も壊すことになるとはこのときはわからなかったけどこれはもう危険信号なのだから私の取った行動は正解だったと思う。もしも、同じように無理を続けてわけもなく涙が出たりすることがあるなら、すぐにその無理を辞めてみてほしい。

その無理は必ず身体も心も蝕んでいき「迷惑をかけることが申し訳ない」と思うのであればもっともっとたくさん「迷惑をかけることになる」に違いない。

そういうわたしも、結局あれから数ヶ月もの休職期間に突入していった。

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