2025年7月26日に市川市動植物園で生まれたニホンザルの赤ちゃん「パンチくん」。
母親サルが育児放棄をしてしまったことでパンチくんは飼育員によって哺乳し育てられていました。
しかしながら子ザルのうちは母ザルに抱き付くことで安心感を得たり、体を鍛えたりする必要があります。
なぜパンチくんは育児放棄されたのか、人工哺乳で今後の成長にどんな影響があるのか、について記事にしていきます。
母親サルが育児放棄をしたケースは過去にもあった
同じく市川動植物園では2008年に生まれたオトメというメスザルがいます。
このオトメちゃんはパンチくん同様、母親から哺乳を受けること無くいわゆる育児放棄された形となっていたため、人工哺乳で育児を進めていきました。
サルの世界では母親が育児放棄をするケースは少なくないのでしょうか。
母サルに育児放棄されるのはなぜ?サルの子育て事情とは
パンチくんの出生は7月という夏日。
日本では猛暑に見舞われた年でした。
パンチの母猿は初産で、育児の経験がないことと、夏の猛暑による体力低下が重なったことが育児放棄と呼ばれる状況を生む大きな要因でした。
サルの世界では珍しくない現象で、一定割合のサルが同じ状況になっており野生のサルの場合は自然淘汰されてしまいます。
動物園など人間の飼育下においては助けられるためにこのような現象を目の当たりにすることになったのです。
母ザルは群れに戻っていますが、人工哺育期間が長くなったことで「自分の子」という認識は薄い状態だといいます。
パンチくんは人工哺乳でも成長に影響はない?
パンチくんはIKEAのオランウータンのぬいぐるみを母親として慕い寄り添い、成長をしています。
パンチにぬいぐるみを与えてからは、少しずつサル山にいる時間を増やしていき、その後パンチを本格的に群れに戻すも、なかなか他のサル達とうまくいかず威嚇されたりしていました。
「やさしく可愛い表情」「柔らかい肌ざわり」「リアルさと親しみやすさのバランス」が好評のオラン母さん。
2018年の発売以来、長く愛され続けており、現在イケアで展開している55種類のソフトトイの中でもトップ5に入る人気商品とのこと。
その際にも、パンチくんはこのオランウータンのぬいぐるみ「オラン母さん」に寄り添って強く逞しく育っていこうと元気に生きています。
上述で語ったオトメちゃんは、その後出産をし、自身で赤ちゃん猿を立派に育てたということも動物園からは公表されています。
人工哺育で育ったオトメ・パンチの二匹の猿も社会性は十分に育まれる可能性があります。
まとめ
いかがでしたか?
育児放棄されたと話題の「パンチくん」。育児放棄、と言えば母親サルの印象が悪い表現ですが初産で経験がなくてうまく育てられないのは人間も同じこと。
さらには猛暑で体力低下している、ともなれば自分の命を支えるのが精一杯。
人間の世界でも同じようなことは多かれ少なかれ起こっています。それだけ、母親に出産時にかかるダメージの大きさを物語っているようにも思えます。
生まれてきた子供が、強く逞しく元気に育ってくれていることがその母親サルには救いなのかもしれません。
コメント